経験的事実と論理的推論から何かをやりたい人。

『この世界の片隅に』を読み解くための『現代現象学』(2)

その1からの続き。 irigata.hatenablog.com それでは、現象学では「美しさ」や「正しさ」などの価値については、どう考えるのだろうか。経験に基づいて価値を考えるというのは、あまり馴染みのない考え方かもしれない。まず一例として、『この世界の片隅に』…

『この世界の片隅に』を読み解くための『現代現象学』(1)

「この世界の片隅に」を観て…人の心を動かすのは、別の人の感情だと、今まで思っていたけれど(熱い想いは、原動力として持ちつつ)より強烈に&深く感情を殴りつけるのは地味で、淡々として、膨大で、複雑な「事実」の積み重ねなのだ、と思った — ドアノブ(治…

私は如何にして心配するのを止めて科学を愛するようになったか

今まで書いたブログの文章について、いまいち内容に納得できずに修正したりもするのだが、経験上こういうのは何年か経ってから書き直すのが一番いいと思っているので、適当なところで放置することにした。今回はまた身の上話になるのだが、最終的に書きたい…

14年前に亡くなった女の子と、文章を書く意味について

あまりにも個人的すぎることを書くのはなるべく止めるつもりでいたが、やはり読み物を書く動機というのは明確にした方が良い気がして、自分の創作の起点については書いておきたいと思う。起点と言っても一つだけではないはずだが、何か色々と思い出した折に…

自分勝手を越えて他者と関わる心理

前回の記事では、今の自分が何か思考のヒントになりそうな小説を考えていて、同時に学問的な知識をある程度固めようとしていることを書いた。何だか堅苦しい内容になってしまったが、まずは出発点として「人間の理性は、内からの無意識や外からの環境の影響…

まず確認したい「不安定な個人」のこと

何年か前から、ある小説を書こうとしてずっと書けずにいる。元々、高校くらいから小説をたまに書くことがあった。とりあえず反応が知りたくてネットに公開したこともあるが、基本的には友人などに見せて感想を貰ったりしていた。 正直な所、文章を書くのはそ…